
トコナ
別れは、終わりじゃない。
選択を引き受ける番が回ってきただけだ。
テキーラは強い。
でもそれは、現実から逃げるための強さじゃない。
迷いを断ち切り、自分の足で一歩を出すための力だ。
兄が残した切符は、
「代わりに生きろ」という命令じゃない。
「自分の道を選べ」という、最後の信頼だったのかもしれない。
BARコトリノネ 心の謎を解く探偵たち 第11話|ラム(ロン・サカパ) ― 消せないノートのページ
BARコトリノネ トコナの深夜ラボノート【第2話】雨粒が窓を叩く夜 ― 雨は心のメトロノーム
人は、喪失の前では立ち止まる。
思い出を抱えたまま、時間だけが過ぎていく。
この夜、残されていたのは一枚の切符だった。
行き先も、期限も、不親切なほど何も語らない。
それでも、その切符は問いかけてくる。
――進むのか、ここに留まるのか。
テキーラは、考え込むための酒じゃない。
選ぶための酒だ。
BAR コトリノネで語られるのは、
別れの後に訪れる、静かな決断の瞬間である。




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