
夜になると、なぜか甘いものが食べたくなる。
疲れているわけでもないのに、チョコやスイーツのことが頭から離れない。
そんな経験はありませんか?
「また我慢できなかった」
「意志が弱いのかな」
そう思ってしまう人は多いですが、実はそれ、あなたのせいではありません。
甘いものを欲する衝動は、体や心が出しているかなり正直なサインです。
この記事では、なぜ今“甘いもの”なのかなぜ他の食べ物ではダメなのかそして、無理に我慢しなくていい理由までわかりやすく解説していきます。
第1章|「意志が弱いから」は完全な誤解
甘いものが欲しくなると、多くの人はまず自分を責めます。
しかし、科学的に見て「甘いもの欲求=意志の弱さ」という考えは成り立ちません。
人の脳は疲れると、
一番手っ取り早くエネルギーになるものを求めます。
それが、糖です。
つまりこれは
・我慢できないではなく
・回復しようとしている状態。
欲求そのものを否定すると、逆にストレスが増え、
結果としてさらに甘いものが欲しくなる悪循環に入ります。
第2章|体が出している3つのサイン
① 脳のエネルギー不足
脳は体重の2%ほどですが、エネルギー消費は全体の20%以上。
考えすぎ・情報過多・集中しすぎが続くと、
即効性のある糖を欲しがります。
② 睡眠の質の低下
寝不足や浅い睡眠が続くと、
食欲ホルモンのバランスが崩れ、甘いもの欲求が強くなります。
③ 血糖値の乱高下
食事を抜く、極端な糖質制限をしている人ほど、
反動で甘いものが欲しくなりがちです。
第3章|心の状態:実は「癒し」を探している
甘いものは、単なる栄養ではありません。
多くの人にとって
安心・ご褒美・記憶と結びついています。
・子どもの頃の安心感
・頑張った後のご褒美
・誰かと分け合った思い出
心が疲れている時、人はそれを無意識に探します。
甘いものが欲しくなるのは、
「少し休みたい」という心の声でもあるのです。
第4章|なぜ“甘いもの”じゃないとダメなのか
「ナッツじゃダメ?」
「果物じゃダメ?」
理屈ではそう思っても、欲求は止まりません。
それは、甘いものが
・吸収が早い
・脳内報酬系を直接刺激する
・幸福感ホルモンを出しやすい
という特徴を持っているから。
つまり、一番効く薬として脳が選んでいるのが甘いものなのです。
第5章|無理にやめなくていい。でも“気づく”のは大事
甘いものを食べたくなった時、無理に我慢する必要はありません。
ただし、
「また食べちゃった…」で終わらせるのはもったいない。
・最近、ちゃんと休めている?
・考えすぎていない?
・睡眠、足りてる?
こうして一度立ち止まれるだけで、次の欲求は少し穏やかになります。
関連記事
🍣 なぜ寿司が食べたくなるのか?脳と体が求める“食欲のメカニズム”を科学で解明
🍖なぜ焼肉が食べたくなるのか?|科学・心理・文化から読み解く“本能の再起動”
第6章|甘いものは「食べていいの?」それとも「控えるべき?」
結論から言います。
状況によっては、食べたほうがいいです。
甘いものを欲している時、
それを「全部ダメ」と切ってしまうのは、実は逆効果になることが多いです。
大事なのは
👉 今の自分が、どのタイプの欲求なのかを見極めること。
① 食べていいケース(むしろ食べたほうが楽になる)
次に当てはまるなら、我慢しない方が正解です。
- 頭がぼーっとする・集中できない
- 仕事や家事で考え続けている
- 眠気と甘いもの欲が同時に来ている
- 食事量を減らしすぎている
この場合、体はエネルギー切れを起こしています。
✔ 少量の甘いもの
✔ 温かい飲み物と一緒に
✔ 「ダメだ」と思わず味わう
これだけで、欲求がスッと引くことも少なくありません。
② ちょっと立ち止まったほうがいいケース
一方で、こんな時は代替行動を挟む価値ありです。
- イライラ・不安・寂しさが強い
- 何かを我慢した直後
- 寝る直前で、満腹なのに欲しい
- 食べても満足感が出にくい
このタイプは、
「糖」より「安心」を探している状態。
③ すぐできる対処法(我慢しない版)
甘いもの欲を「力で抑えない」ための方法です。
✔ まずやること
- 温かい飲み物を飲む(白湯・お茶・コーヒー)
- 深呼吸を3回
- 「今日はどんな一日だった?」と自分に聞く
それでも欲しければ、食べてOK。
ただし「ながら食べ」だけは避けます。
④ どうしても止まらない夜の対処法
夜に甘いものが止まらない時は、
実は「食べ物」より生活リズムの影響が大きいです。
- 寝る前のスマホ時間を5分減らす
- 部屋の照明を少し落とす
- 明日やることを1行だけメモする
これだけで、
「安心欲求」が満たされて欲求が弱まることがあります。
⑤ いちばんやってはいけないこと
一番よくないのは、これです。
❌ 食べたあとに自分を責める
❌ 「またダメだった」と思考を止める
これをすると、
次の甘いもの欲がさらに強くなります。
甘いものを食べた事実より、
その後の自己否定のほうが、心にはダメージです。

甘いものを「食べたかどうか」より大切なのは、「なぜ欲しかったか」に気づけたかどうかです。
判断できた時点で、もう自分をコントロールできています。
判断基準は「疲労」か「感情」か
- 体の疲労 → 食べてOK
- 心の疲労 → 一呼吸入れてから判断
この切り分けができるようになるだけで、
甘いものとの付き合い方は、かなり楽になります。
第7章|甘いものが欲しい時の「負担が少ないおすすめ」
大前提として、
“完璧に体にいい甘いもの”は存在しません。なので選び方の基準はこれです。
✔ 判断基準(これだけ覚えてOK)
- 少量で満足できる
- 血糖値が急上昇しにくい
- 「食べた後に後悔しにくい」
① まずはここから|最優先でおすすめ
🍫 高カカオチョコ(70%以上)
- 1〜2かけで満足しやすい
- 甘味+苦味で食べ過ぎにくい
- 夜でも比較的影響が少ない
👉 「チョコが食べたい」欲求には最適解
🍠 焼き芋(少量)
- 食物繊維が多い
- 血糖値が比較的安定
- 満腹感が長く続く
👉 甘さ+安心感の両立
② コンビニ・外出先での現実解
🍮 ヨーグルト(無糖+少し甘味)
- たんぱく質あり
- 甘味を足すならハチミツを少量
🍪 小さめ焼き菓子1個
- 我慢しすぎない
- 「袋ごと」は避ける
👉 我慢→暴走の回避が目的
③ あまりおすすめしないが「ダメではない」
- 清涼飲料水
- 砂糖たっぷりのお菓子
- 空腹状態での甘いパン
絶対NGではありません。
ただし「続くと疲れが取れにくい」というだけ。
FAQ|甘いもの編でよくある疑問
Q1. 夜に食べるのはやっぱりダメ?
A. 状況次第です。
- 脳が疲れている → 少量OK
- 眠気・不安が強い → まず落ち着く
「夜だからNG」ではなく
**“量と理由”**が大事です。
Q2. 我慢した方が痩せますか?
A. 短期的には減っても、長期では逆効果になりやすいです。
我慢が続くと
- ストレス増
- 反動食い
- 自己否定ループ
結果、
食べる量も回数も増えがち。
Q3. 毎日甘いものを食べてしまいます…
A. 多くの場合、甘いものが原因ではありません。
- 睡眠不足
- 食事量不足
- 思考疲労
ここを整えると、
自然と欲求が下がるケースが非常に多いです。
Q4. 「代替甘味料」は使っていい?
A. 使ってもいいですが、万能ではありません。
- 味覚がリセットされにくい
- 甘さ依存が残る場合あり
「一時的な補助」と考えるのが無難です。
Q5. 甘いものが欲しくならない人もいる?
A. ほぼいません。表に出ないだけです。
食の好み・我慢の仕方・発散方法が違うだけ。
欲求そのものはかなり普遍的です。
正解は「コントロール」ではなく「理解」
- 甘いもの=悪ではない
- 我慢=正義でもない
- 判断できている時点で合格
甘いものとの付き合い方は、
意志力ではなく知識と観察力です。
まとめ

甘いものが無性に食べたくなるのは、
意志の弱さではなく、体と心が出しているサインです。
疲れた脳、乱れた睡眠、張りつめた気持ち。
それらを一瞬で回復させようとする、とても人間らしい反応とも言えます。
大切なのは、責めることではなく気づくこと。
「今、私はちょっと頑張りすぎているかも」
そう思えたなら、それだけで十分前進です。
抑え込むより、「なぜ今これを欲しているのか」に気づけた時、生活は静かに整い始めます。
このシリーズが、自分に少し優しくなるきっかけになれば嬉しいです。




コメント