
旅を重ねるほど、ホテルカードの“選択”が自分のライフスタイルを映す鏡のように感じられる――。
マリオットボンヴォイ・プレミアムカードとヒルトン・オナーズ・プレミアムカード。どちらも高級ホテルを軸にした上級カードだが、その特典構造と方向性はまったく異なります。
年会費、無料宿泊特典、ステータスアップ、ポイントの使い勝手、家族カードの条件…。そして、切り替え時には「新規審査」が必要になるケースもあるため慎重な判断が求められます。
本記事では、2026年時点の最新情報をもとに、両カードのメリット・デメリットを徹底比較。あなたに本当に合う“ホテルパートナー”を見極めましょう。
1章|まず結論
✅ 短期でホテル優待・無料宿泊を重視 → ヒルトンプレミアム有利
✅ ポイント汎用性・航空マイル交換・世界ホテル数重視 → マリオット有利
✅ 審査は“切替扱い”にならない可能性が高く、基本は新規審査になる
(即答:現在の保有カード年会費と使い方で総合判断すべし)
2章|年会費とコスト(2025〜2026年最新)
まず両カードの年会費(日本発行・AMEX系)を押さえる。
| カード | 年会費(税込) | 家族カード |
|---|---|---|
| マリオットボンヴォイアメックスプレミアム | 約82,500円 | 1枚目無料、2枚目以降41,250円 |
| ヒルトン・オナーズアメックスプレミアム | 約66,000円 | 3枚まで無料 |
ポイント
- マリオットの方が年会費が最大約16,500円高い(家族枚数次第でも差が広がる)。
- ヒルトンは家族カード3枚まで無料なので、複数枚持ちたい場合はコスパが良い。
3章|特典・メリット比較
✅ マリオットボンヴォイ(MB)
- ホテルポイント還元が高水準 → Marriott Bonvoyポイントは多くのホテルで価値が高い。
- 航空マイルへ交換可能 → マイルへの交換が可能(航空会社多数)。
- ゴールドステータス付与 → 滞在特典や朝食・アップグレードの恩恵。
注意点
- 無料宿泊特典やステータスアップの条件がやや“ハードル高め”。
✅ ヒルトン・プレミアム(Hilton)
- 無料宿泊特典が取りやすい → 年1〜2泊の無料券を作りやすい。
- ステータス獲得ハードルが比較的低い → 年間利用額でダイヤモンド到達の敷居が低め。
- 家族カード充実 → 家族3枚まで年会費無料。
デメリット
- ポイントの汎用性が低い(航空マイルなどへの交換先が限定)。
- ウィークエンド無料宿泊は限定条件がある場合あり。
🔶 マリオットボンヴォイ・プレミアムカードの特典詳細
① Marriott Bonvoyポイントの汎用性と価値
- 還元率:通常利用で3%、Marriott系列ホテルで6%相当
- ポイント価値:1ポイント=約0.8〜1円(航空マイル換算でさらに価値上昇)
- 世界40以上の航空会社のマイルへ交換可能(ANA、JAL、ユナイテッド、アラスカ、カタール航空など)
- 交換比率:3ポイント→1マイル(60,000ポイント単位で5,000マイルボーナス付き)
👉 実質還元率約1.25%相当(マイル利用時)
② 無料宿泊特典(アニバーサリーナイト)
- 年間150万円利用で1泊無料宿泊特典
- ボーナス15,000ポイントを追加して上位ホテルにも宿泊可能
- 例:シェラトン、リッツ・カールトン、ウェスティン、Wホテルなど
👉 旅行派には実質年会費を相殺できる価値あり。
③ ステータス特典
- 自動でゴールドエリート会員資格
→ レイトチェックアウト/客室アップグレード(空室時)/宿泊ポイント25%UP - 年400万円利用でプラチナエリート資格付与(=朝食無料+ラウンジアクセス)
④ トラベル系特典
- 旅行損害保険最高1億円(利用付帯)
- 手荷物遅延・キャンセル補償など、海外旅行者に強い。
- ヒルトンカードより海外旅行補償がやや手厚い。
🔷 ヒルトン・オナーズ・プレミアムカードの特典詳細
① Hilton Honorsポイントの特徴
- 還元率:通常3%・ヒルトン系列7%相当
- ポイント価値:1ポイント=約0.4〜0.6円(宿泊に使うのが最も効率的)
- 航空マイル交換:ANA・JALなどへ交換可能だが、交換レートは非効率(価値1/3程度)
👉 ポイントは宿泊専用で使う方が断然お得。
② 無料宿泊特典の使いやすさ
- 年150万円利用で1泊無料宿泊券(週末限定)
- 年300万円利用でさらに1泊追加=最大2泊分の無料宿泊可能
- マリオットより条件がシンプルで、リゾート派には圧倒的に使いやすい。
- 有効期限も1年と長め。
③ ステータス特典
- 自動でゴールドステータス付与(朝食2名分無料・客室アップグレード)
- 年200万円利用でダイヤモンドステータス(スイート優先アップグレード+エグゼクティブラウンジ利用)
👉 家族旅行での“朝食無料×アップグレード”が最強コンボ。
④ 家族カード特典
- 家族カード3枚まで無料。
- 家族もヒルトン・オナーズ会員番号を紐づけてポイント共有可。
- 家族旅行・夫婦利用での実質還元が非常に高い。
⑤ トラベル&ライフスタイル特典
- アメックスオファー(割引キャンペーン)で旅行関連のキャッシュバック頻度が高い。
- ヒルトンホテル予約時、最大25%OFFキャンペーンが定期的に実施される。
- アメックスゴールドのトラベル特典と併用できる裏技も。
💡ポイント運用スタイル別おすすめ
| スタイル | 向いているカード | 理由 |
|---|---|---|
| マイル貯めて海外旅行派 | マリオットボンヴォイ | 世界40社以上へマイル交換可能。還元効率が高い。 |
| 年1〜2回の高級ホテル滞在派 | ヒルトンプレミアム | 無料宿泊が簡単で、朝食無料+アップグレードが魅力。 |
| 家族でホテル利用派 | ヒルトンプレミアム | 家族カード無料×ポイント共有×朝食無料が強い。 |
| 一人旅+ラウンジ重視派 | マリオットボンヴォイ | プラチナ達成でラウンジ利用可能、旅の快適度が上がる。 |
🔍 実際のポイント還元シミュレーション(年300万円利用時)
| 項目 | Marriott Bonvoy | Hilton Honors |
|---|---|---|
| 年間獲得ポイント | 約90,000P | 約105,000P |
| ポイント価値(1P換算) | 約0.9円 | 約0.5円 |
| 実質価値 | 約81,000円相当 | 約52,500円相当 |
| 追加特典 | 無料宿泊1泊 + ゴールド資格 | 無料宿泊最大2泊 + ダイヤ資格(条件達成時) |
👉 数値上はマリオットがやや上だが、
「体感価値(朝食・無料宿泊)」はヒルトンが上回るケースが多い。
4章|どっちがどんな人向け?
✔ Marriott向け
- 宿泊を“自由に選びたい”(世界中のホテル網)
- ポイントを航空マイルに換えて旅行派
- 一度に多くのポイントを稼ぎたい
✔ Hilton向け
- 年1〜2回のホテル滞在で「無料宿泊・優待」を確実に取りたい
- 家族旅行でカード枠を複数使いたい
- ヒルトン系列利用が中心
5章|切替(移行)時の審査と注意
結論から言うと…
✅ AMEXマリオット→AMEXヒルトンへの移行は“同一カード会社間の切替枠”ではなく、新規申込扱いになる可能性大
➡ 審査は新規で行われ、信用情報・収入状況・直近の支払い履歴が重視される。
➡ 既存カードの延滞や利用状況が悪いと審査落ちのリスクあり。
理由:基本的にホテル提携カードは“ブランド別スペックが異なる製品”扱いで切替ではなく新規発行になる例が多い。
(公式が“完全な切替制度”を提供している証拠は確認できなかった)
🧩 ①「切替」ではなく“新規申込扱い”が原則
- マリオットボンヴォイ・プレミアムカードとヒルトン・オナーズ・プレミアムカードは、
いずれもアメリカン・エキスプレス(AMEX)提携カードだが、
提携先(ホテルプログラム)が異なるため、「単純な切替」ではなく別商品扱い。 - そのため、基本的には新規審査が発生。
カード番号・契約情報・限度額も新たに発行される。 - 「カード切替フォーム」などの簡易手続きは存在せず、
申込時は既存カードを保持したまま新規申込を行う形式となる。
📝 例:マリオット→ヒルトン申込時、既存のAMEX利用実績が審査にプラス評価されるケースもあるが、保証はない。
🧮 ② 審査基準(AMEX系共通の内部スコア)
審査は「スコアリング方式」で、下記項目が総合的に評価される。
| 審査項目 | 具体的な評価ポイント | 対策・備考 |
|---|---|---|
| ① クレジット履歴 | クレジットヒストリー(CIC/JICC)での支払い実績 | 遅延・延滞があると致命的。1年以内の延滞はマイナス要因。 |
| ② 年収・勤務先 | 公務員・上場企業・医療職・士業などは安定評価 | AMEXは「職業安定性>年収額」を重視する傾向。 |
| ③ 利用実績 | 現カードでの利用額・継続期間 | 直近6ヶ月で月10万円以上の安定利用があるとプラス。 |
| ④ 他社借入 | リボ・ローン・分割利用残高 | 借入残高が年収の30%を超えると審査通過率が下がる。 |
| ⑤ クレカ申込履歴 | 直近3ヶ月以内の多重申込はマイナス | 申込は月1〜2件までが安全圏。 |
🧠 ポイント:AMEXは「信頼と利用実績」を最重視。収入よりも“カードをどう使っているか”を見る。
⚠️ ③ 審査落ちしやすいパターン(実例ベース)
- クレヒス浅い(=発行から1年未満)
→ 「短期解約リスクあり」と判断される。 - 既存AMEXで遅延またはリボ残高多め
→ 同系列内で“利用過多”とみなされ落ちる可能性。 - 短期間に複数のカード申込(多重申込)
→ システム上、自動スコアダウン。 - 年収300万円未満 or 非正規雇用のみ
→ プレミアムカードラインでは厳しめ。 - 利用実績ゼロカードの解約直後
→ 信頼スコアがリセットされるタイミングは避ける。
🧭 ④ スムーズに審査を通過するための戦略
- 1ヶ月前から支払い履歴を整える(全額支払い・延滞ゼロ)
- 既存AMEXを解約せず、並行で申込む(実績評価が継続される)
- 申込フォームの勤務先・年収は正確に記載(曖昧だと自動減点)
- ショッピング利用を積み重ねる(月5〜10万円程度)
- AMEXからのオファーメール(事前承認)を狙う
→ 既存ユーザーには“アップグレード招待制”の案内が届く場合あり。
💡 補足:AMEXのシステムは「顧客ごとの利用傾向」をAI解析しており、
利用頻度・滞納率・利用カテゴリ(旅行系利用など)をスコア化している。
🔁 ⑤ ポイント・特典の引き継ぎはできる?
- Marriott Bonvoyポイント ⇔ Hilton Honorsポイント
→ 相互移行不可。完全に別システム。 - 既存カードを解約しても、各ホテル会員アカウント内のポイントは残る。
→ カード解約前にアカウントID連携の確認を必ず行う。 - Marriott側の宿泊実績・ステータスはカード解約で消失する可能性があるため、
プラチナやチタンを保有している場合はタイミングを要検討。
🔄 ⑥ 「切替」の正しいタイミング
| 状況 | おすすめ行動 |
|---|---|
| 無料宿泊特典をまだ受け取っていない | 特典受領後に申込む(受け取り前の解約は無効) |
| 年会費更新月の直前 | 年会費発生前に解約申請(AMEXは更新月前1ヶ月が目安) |
| クレヒス改善を狙いたい | 6ヶ月〜1年利用実績を積んでから申込 |
| ポイントを使い切りたい | Marriott→ヒルトン移行前に全消化 or ギフト交換がおすすめ |
🕒 特に、年会費請求日と申込時期を間違えると“年会費二重払い”リスクあり。
🧾 ⑦ 解約・申込時の実務注意点
- 解約はAMEXカスタマーセンター(24時間受付)で手続き可能。
- 新カード申込時は「既存AMEXカード番号を入力」すると、
審査で実績参照がされる(※内部処理上の関連付け)。 - ヒルトンカードの発行スピード:平均3〜5営業日(最短即日審査通過あり)。
🔍 ⑧ 実際に乗り換えたユーザーの声(傾向まとめ)
- 「マリオット→ヒルトン」は、審査落ちよりも“ポイントの分断”に後悔する人が多い。
- 「ヒルトン→マリオット」は、審査より“年会費の高さ”で二の足を踏む人が多い。
- 「どちらもAMEX利用者」なら、審査通過率は他社より高め(7〜8割)。
✅ まとめ:切替審査の本質は“信頼の積み上げ”
アルゴリズムを理解すれば、審査は怖くない。
AMEXは「年収」よりも「カードの扱い方」を見ている。
誠実に使い、少額でも継続利用し、支払いを守る。
その履歴が積み重なれば、
マリオットでもヒルトンでも、あなたを“上位顧客”として迎えてくれる。
関連記事
【2025年最新】マリオットアメックス徹底解説!特典・メリット・デメリット&会費大幅値上げ情報も本音レビュー
ヒルトン・ダイヤモンド“リザーブ”とは?最上級ステータスの真実と取得戦略【2026最新】
6章|移行後のポイント・ステータスはどうなる?
- 移行=ポイント移行は不可
Marriott Bonvoyポイント/Hilton Honorsポイントは別プログラム。カード切替でポイントが統合されることは基本なし。
➡ 移行前に保有ポイントの使い道を決めておくこと。 - ステータスも別プログラムとして扱われるため、ヒルトン側で新たにステータス獲得条件をクリアする必要あり。
7章|デメリット(本音)
マリオットを手放すリスク
- マイル交換の汎用性を失う可能性
- ハイエンドホテルを狙うなら、総合満足度が下がるケース
ヒルトンに移るリスク
- ポイント価値が相対的に低め
- 海外旅行での汎用性はやや弱い(航空マイル交換含む)
8章|最終判断基準
✔ 旅のスタイル最優先
→ ハイエンド&マイル重視なら「マリオット」。
→ 無料宿泊・家族利用重視なら「ヒルトン」。
✔ 年会費だけで決めない
→ 年間利用額・家族カード数・旅行頻度・ホテル利用ブランドとの相性を加味。
✔ 切替は新規審査と考える
→ ポイントやステータスは引き継がれない。
まとめ
- 信用情報を整える:直近の遅延は避ける。
- 利用歴を積む:高額利用+全額支払いで好印象。
- 収入証明の明確化:特に年会費が高いカードほど重視される。

マリオット・プレミアムは“世界を旅する自由”を、ヒルトン・プレミアムは“確実な癒しの時間”を与えてくれるカードです。
どちらも優秀ですが、目的が違います。マイル交換や海外ホテル利用を重視するならマリオット、家族旅行や年数回のリゾート滞在を楽しむならヒルトン。
また、カード切り替えは単純な移行ではなく、多くの場合“新規審査扱い”となる点に注意が必要です。
年会費の差だけでなく、「自分がどんな旅をしたいか」で選ぶことが、結果的に一番お得な判断になるでしょう。



コメント